​【3782】エスサイエンスを徹底解剖!5人の専門家が見た「マネーゲーム」の構造

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エスサイエンス 3782 新株予約権発行の正体 5つの視点で読み解く増資劇

​エスサイエンス、証券コード3782。この名前を聞いてピンとくるなら、あなたは相当な株好きか、あるいは過去に痛い目を見たことがある人かもしれません。

​株式市場には触れてはいけない銘柄というものが確かに存在します。いや、触れてもいいけれど、それは火遊びであることを理解して触らなければならない銘柄です。エスサイエンスは、まさにその代表格と言っていいでしょう。

​今回、またしても新株予約権の発行というニュースが飛び込んできました。このテーマ、実は奥が深いのです。単なる資金調達というリリースの裏側には、企業と市場、そして投資家たちの欲望と打算が複雑に絡み合っているからです。

​これを読み解くために、金融のプロ、法律家、ガバナンスの専門家、事情通の記者、そして相場の最前線にいるデイトレーダーという5つの視点を借りて、この増資劇の正体を暴いていきます。

​ファイナンス視点:投資ではなく単なる延命措置

​まずは冷静な数字の分析から入りましょう。企業の財布事情に詳しいファイナンス・アナリストなら、この案件を見て即座に眉をひそめるはずです。なぜなら、今回の調達スキームが典型的なMSワラント、つまり行使価額修正条項付新株予約権だからです。

​これがどういうことか簡単に言います。株価が下がれば下がるほど、引受手であるファンドは安く株を手に入れられる仕組みです。既存の株主にとっては悪夢でしかありません。株数が増えれば1株あたりの価値は薄まります。これを希薄化といいますが、MSワラントはこの希薄化が雪だるま式に進むリスクをはらんでいるのです。

​しかも、集めた金の使い道が泣けます。借金の返済や日々の運転資金です。つまり、新しい工場を作るとか画期的な研究をするための前向きな投資ではありません。ただ会社を存続させるため、酸素吸入器の代金を払うために自分の血を売っているようなものです。これを自転車操業と言わずして何と言うのでしょうか。財務のプロから見れば、これは投資案件として評価できる代物ではなく、単なる延命措置に過ぎません。

​法務・コンプラ視点:誰が泥舟に乗るのか

​次に、もう少しドロドロした部分、法律とコンプライアンスの視点で見てみます。証券弁護士やコンプライアンスの専門家が気にするのは、誰がこの株を引き受けるのかという点です。

​通常、まともな機関投資家はこうした泥舟のような案件には乗ってきません。登場するのは、得体の知れない海外ファンドや、過去に怪しい増資を引き受けてきた常連たちです。法的には有利発行、つまり特定の誰かにだけ有利な条件で株を配る行為に当たらないかが争点になりますが、彼らはギリギリのラインを攻めてきます。

​さらに怖いのは、度重なるワラント発行が実質的な経営権の移動、つまり裏口上場のような効果をもたらす場合があることです。会社という箱を安く手に入れ、中身を入れ替えて売り抜ける。当局もこうした箱企業的な動きには目を光らせていますが、すべてを取り締まれるわけではありません。投資家としては、いつ上場廃止基準に抵触するか、あるいは突然の不祥事が発覚するかというリーガルリスクに常に怯えることになります。

​ガバナンス視点:株主軽視もいいところ

​では、会社を守るべき経営陣は何をしているのでしょうか。ここでコーポレートガバナンスの専門家の出番です。彼らの見立ては厳しいものがあります。エスサイエンスのような事例は、日本の株式市場におけるガバナンス不全の教科書的な例だと言うでしょう。

​本来、経営者の仕事は企業価値を高めて株価を上げることです。しかし、ここでは株を安売りして現金を調達することが経営の主目的になってしまっています。これは既存株主の利益を犠牲にして、引受先のファンドに利益を移転させているに等しい行為です。

​株主総会で吊るし上げられてもおかしくないレベルですが、浮動株が多く、物言う株主が入りにくい構造を逆手に取っているようにも見えます。経営陣のモラルハザード、それがこの問題の根幹にあるわけです。

​ジャーナリスト視点:歴史は繰り返す

​さて、ここまでの話を聞いて、じゃあなんでこんな会社が何十年も上場を維持できているのか不思議に思うでしょう。そこで株式市場ジャーナリストの視点が重要になります。彼らはこの会社の歴史を知り尽くしているからです。

​エスサイエンスは、これまで何度も社名を変え、事業を変えてきました。ニッケル事業が祖業だと言っても、今の投資家でそれを意識している人は少ないでしょう。その時々の流行り廃りに合わせて、AIだ、グリーンエネルギーだ、リゾート開発だと、見栄えのいい新規事業をぶち上げます。

​市場の古参たちは知っています。これらが株価を一時的に釣り上げるための材料であることを。株価が上がれば、ファンドはワラントを行使して株に変え、市場で売り抜けることができます。つまり、IRリリースそのものが金融スキームの一部として機能しているのです。投資家が今回は本気かもしれないと期待するのは自由ですが、歴史は繰り返します。増資発表、株価下落、行使完了、そしてまた増資。この無限ループこそが、この会社の正体です。

​デイトレーダー視点:唯一の正解は逃げ足の速さ

​最後に、それでもこの銘柄に群がる人たちがいます。個人投資家、特にデイトレーダーたちです。彼らの視点は他とは全く異なります。企業価値?将来性?そんなものはどうでもいいと言い放ちます。

​彼らにとって重要なのは、株価が動くかどうか、それだけです。新株予約権の発行は確かに売り圧力になります。だから基本は売り目線です。しかし、株価が極端に下がった時や、謎の材料が出て急騰した時はチャンスになります。ワラントを行使させたい側が、株価を支えたり吊り上げたりする局面があるからです。

​これをマネーゲームと割り切れるなら、エスサイエンスは面白いおもちゃになります。ただし、長期保有なんて自殺行為です。彼らは言います。逃げ足の速さが全てだと。行使が終われば用済みになって暴落するのがオチだから、リバウンドを拾ってサッと逃げる。それがこの銘柄との正しい付き合い方です。

​結論:君がカジノにいないなら近づくな

​これら5人の専門家の話を総合すると、結論は自ずと見えてきます。

​エスサイエンスの新株予約権というテーマは、投資ではなく投機、もっと言えばギャンブルの世界の話です。企業価値が向上して株価が上がるという資本主義の健全なルールはここでは適用されません。適用されるのは、誰かがババを引くまでのチキンレースのルールです。

​もしあなたが、コツコツ貯めた資産を増やしたいと考えているなら、この銘柄はポートフォリオに入れるべきではありません。希薄化という確実なマイナス要因が、あなたの資産を蝕んでいくからです。一方で、激しい値動きにスリルを感じるタイプなら、止めはしません。ただし、その時は自分がカジノにいることを忘れてはいけませんよ。

​市場には数千の上場企業があります。わざわざこの泥沼に足を踏み入れる必要があるのでしょうか。財務諸表を読み、経営者のビジョンに共感し、成長を応援する。そんな当たり前の投資ができる銘柄は他にもたくさんあるはずです。

​エスサイエンスのニュースを見るたびに、我々は投資とは何か、上場企業とは何かという根源的な問いを突きつけられているような気がしてなりません。賢明な投資家諸氏は、この騒動を対岸の火事として眺めるのが正解でしょう。火の粉を浴びに行く必要はありません。市場の肥やしになるのは、いつだって夢を夢のまま信じてしまう純粋な人たちなのですから。

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