殺人握手

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握手をして一秒から六十秒までを選び、それを声に出して手を放した瞬間に相手は心臓麻痺で死ぬ……。

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悪魔との契約

握手をして、何秒後と言って手を離せば相手は心臓麻痺で死ぬ。

私は長年勤めあげたこのブラック企業に終止符を打つため、悪魔に魂を売った。

毎日が同じことの繰り返しで、下げたくもない相手にペコペコと人形みたいに謝りたおし、時には土下座を強要され、最初のうちはプライドが邪魔をしたが、慣れればそんなプライドもどこかに置き捨てた。

この会社は人間を廃人になるまでこき使い、使えなくなったら安い金で追い出させる。必死に会社のために尽くし、年間何百時間という残業で汗水をたらして働いてきたという記録を一瞬で消し去る。

能力のない奴は、この会社では生きていけない。むしろ、この世では生きていけない。生きたければ、能力を身につけろ。人とは違うものを作り出せ。それが無理なら、一生文句を言わずに黙って人の山で働け。

プライドや能書きだけでは生きていけない。

悔しいか?

もっと、違う人生があったと思ったか?

世の中そんなに甘くないとは聞いていたけれど、実際に目の当たりにして、震えて声も出ないだろ?

私は悪魔に散々不安と無力感を押し付けられ最後にこう言われた。

「この能力を授けよう。好きに使えばいい」

そして、私は殺人握手という能力を手に入れた。

この能力でまずは、この会社の社長を殺す。人を人と思っていない悪魔のような人間をこの手で抹殺する。

退職日に私は社長の所へ最後の挨拶に向かった。もちろん、握手をするためだ。六十秒以内なら好きな秒数を選んでいい。私は心行くまで楽しみたいので、六十秒を選んだ。ゆっくりと最後を見届けてやる。

「社長、お世話になりました……」

「寂しくなるね……、ご苦労さん」

何が、寂しくなるね……だ。

私は心の中で、そう呟いた。

今までの人をゴミ扱いしてきた仕打ちを怒鳴り散らそうと思ったが、あえて我慢した。何十年も我慢してきたんだ。今更、言っても仕方がない。どうせ死ぬからな……。

私は最後の最高の作り笑いで、社長に手を差し伸べた。

握手をした瞬間、社長はこう言った。

「今まで酷い扱い方をして本当に悪かった」

「い、いえ……そんなことは……」

私は予想もしていなかった謝罪に少し戸惑った。

そして、社長は最高の笑顔で最後にこう呟いた。

「一秒後……」

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